過蓋咬合(かがいこうごう)前歯の咬み合わせが深い
過蓋咬合とは、上の歯の噛み合わせが深くなった状態をいいます。
原因として考えられるもの
- 遺伝的なもの
- 歯の生え変わりがうまくいかなかった
- 永久歯の先天欠如
- 舌の筋力に問題があった
ハンディキャップ
- 顎の関節に大きなストレスがかかり、顎関節症の原因になることが多い
- 体のバランスを崩し、自律神経失調症や不定愁訴の原因になることがある
- 歯ぎしりがうまく出来ず、肩こりの原因となることが多い
- 奥歯の負担が大きいので、年齢を重ねると歯の抜ける可能性が高くなる
- 歯が抜けた場合、入れ歯やインプラントを施すのが難しい
- 年齢的に粘膜が弱ってくると口内炎になりやすくなる
この症例の特徴と悪影響
過蓋咬合は、見た目はそれほど気になりませんし、毎日の食事でも特に問題を感じることはありません。しかし、年齢が50から60代になってくると問題が起こり始めるのです。
このページだけでその理由を説明するのは難しいのですが、6つの不正咬合の中で、最も歯を失いやすく、歯を失った場合には最も修復が困難な症例です。
入れ歯が合わないことが多く、肩こりや、朝起きたときの顎のだるさの原因となっている場合が多いのも過蓋咬合の特徴です。