開口(かいこう)上下の歯が咬み合わず前方に開いている
開口とは、上下の前歯が咬み合わすに前方ヘ開いている状態をいいます。前歯が開くだけではなく、唇まで常に開いた状態になることもあります。
原因として考えられるもの
- 遺伝的なもの
- 舌を前に出す癖がある
- 指しゃぶり
ハンディキャップ
- 口元の印象があまり良くないため、心理的な問題やコンプレックスにつながることが多い
- この咬み合わせが最も顎関節症になりやすい
- 咬む能力が低下する
- 発音に問題が出やすく、特にサ行の発音が舌足らすになりやすい
- 奥歯の負担が大きく、早期に奥歯を失いやすい
- 体のバランスを崩し、自律神経失調症や不定愁訴の原因になることがある
この症例の特徴と悪影響
この咬み合わせは、子供の頃から舌を前に出す癖が原因になっている場合がほとんどです。ですから、この癖を改善すると開咬も良くなっていきます。
ただし、無意識のうちに行っている癖なので、出来るだけ早い時期から歯科医師に相談し、対処しましょう。
また、開咬はそれほど問題がないと思われがちですが、ここで紹介する6つの不正咬合の中でも、最も咬み合わせが悪く、食事をするときに顎に大きな負担がかかり、顎関節症を誘発しやすいです。
また、前歯で咬むことができないので食事の時はかなり不自由です。さらに、舌の癖から発音にも支障をきたします。
開咬は比較的難しい症例なので、子供のうちに治療を行うことが望ましいのですが、大人の方でもあきらめずに治療を開始しましょう。