叢生(そうせい)前歯がデコボコになる
叢生とは、歯の本数に対して、歯の生えるスペースが不足しているために、歯並びが乱れ、歯がデコボコになっている状態をいいます。
3人がけのベンチに、4人が無理に座っている状態に似ています。
原因として考えられるもの
- 遺伝的なもの
- 長歯の生え変わりがうまくいかなかった
- 舌の筋力に問題がある
ハンディキャップ
- 人に与える印象があまり良くないため、心理的な問題やコンプレックスにつながることが多い
- 虫歯や歯周病になりやすい
- 咬む能力が低下することがある
- 顎に負担がかかり過ぎ、顎関節症の原因になることがある
- 体のバランスを崩し、自律神経失調症や不定愁訴の原因になることがある
この症例の特徴と悪影響
この不正咬合は、誰が見ても歯並びが悪いことが分かる症例です。
ところが、デコボコが酷くても、奥歯の咬み合わせは問題がない場合がよくあるので、「食べるのには支障はない。だからこのままでもいいだろう。」と、そのまま放置してしまう方が多いようです。
しかし、前歯がデコボコしていると、歯磨きが行き届きません。『前歯を虫歯で失う可能性が高い』という悪い状態を何十年も続けることになるのです。
前歯のデコボコを矯正治療で改善すると、本来あるべきところに綺麗に歯が並び、健康で美しい歯を取り戻すことが出来るのです。