インビザラインの痛みのピークは?痛みの原因と対処法

インビザラインは矯正治療の中では痛みが少ない方法として知られており、目立たない、好きな時に外せるので生活が不便にならない、といったメリットと同様に、多くの人から支持を得ていますが、やはりそれでも、歯を動かすという治療である性質上、痛みが全くゼロというわけではありません。
今回はインビザラインの痛みが起こるピーク、なぜ痛みが起こるのか、そして痛みに対する対処法についてご紹介します。
1.インビザラインによる痛みのピークはいつ?どれくらい続くの?
1-1マウスピースを入れて間もない頃が痛みのピーク
インビザライン治療を受けている時に痛みのピークとなるのは、最初のマウスピースをつけた時、そして新しいマウスピースに取り替えた時です。そのタイミングでは、歯を動かす力が働くので、つけた直後から2~3日くらいが痛みのピークとなり、その後は徐々に痛みは和らいでいきます。
もちろん、痛みの感じ方、持続期間には個人差があるので一概に皆同じというわけではなく、これはあくまでも目安です。
インビザラインでは、2週間くらいごとに新しいマウスピースに交換していきますので、その度に、2~3日くらいは痛みを感じやすくなると考えていただければよいでしょう。
1-2インビザラインで痛みを感じるタイミング
◆治療を開始したばかりの頃
マウスピースを装着し始めの頃は、特にしめつけや圧迫感を感じやすく、それによって痛みを強めに感じる傾向があります。ですが、これは徐々に慣れによって和らいできます。
◆マウスピースの装着時間が短かった時
マウスピースを装着する時間は、1日20~22時間以上と決められています。もしそれよりも短い場合、歯が十分に動かないため、次のマウスピースに交換する際に歯により強い圧迫が加わることになり、痛みをより感じやすくなります。
インビザラインのマウスピースは、一枚のマウスピースで動かす歯の距離が0.25ミリ程度と決まっており、歯になるべく負担をかけず、痛みを感じにくくしていますが、予定通り進まないと、それも無駄になってしまいます。
◆食事をする時
矯正治療で歯を動かす時というのは、歯の周囲にある歯根膜という組織に負担がかかっています。歯根膜はものを噛んだりする際に感覚を感じる部分ですが、そこにダメージがあると、歯に力が加わると痛みを感じます。
食事の際にはどうしても歯に力がかかってしまうので、痛みを感じやすくなります。
◆装着時にチューイーを噛む時
マウスピースを装着する際には、そのままはめるだけでは奥までしっかりと入らず、矯正効果が落ちてしまう原因になります。そのため、インビザライン矯正では、マウスピースを装着する際に、チューイーと呼ばれるものを噛んでマウスピースを奥までしっかりと入れます。
しかし、この動作によって、すでに敏感になっている歯が押されてしまうので、どうしても痛みを感じやすくなります。
◆アタッチメントが粘膜を刺激する時
インビザラインで歯を効率よく動かすために、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる白く小さな突起のような装置をつけることがあります。これはワイヤー矯正の装置ほどではありませんが、マウスピースを外している時に粘膜や舌に擦れて痛みが出ることがあります。
◆顎間ゴムがかかっている時
インビザラインの際、歯にゴムをかけて、噛み合わせや歯の位置調整を行うことがあります。この際、ゴムによって引っ張られる力がかかるため、それによって痛みを感じることがあります。
2. インビザラインでの痛みの原因
インビザライン矯正をしている時に痛みを感じる原因は主に次のようなことです。
2-1骨や歯根膜の痛み
矯正治療の際にメインとなるのはこの痛みです。
歯は歯根膜という組織を介して骨に埋まっています。矯正治療では歯を動かしたい方向に力をかけることで徐々に歯が動いていきますが、その際に、骨は破壊と再生が行われ、歯根膜にも負担がかかります。
この時、どうしても炎症が生じるということもあり、歯が動く時には数日は痛みを感じやすくなります。
ですが、インビザラインはワイヤー矯正に比べると、一回で動く歯の距離は少なめに抑えられており、痛みの程度も軽めになるように工夫されています。
2-2虫歯・歯肉炎
インビザラインをしている時に歯に虫歯や歯肉炎が起こることで痛みを感じることがあります。特に、歯肉炎はちょっと歯磨きをサボっただけでも起こりやすいため、マウスピースが炎症を起こして腫れている歯茎に当たって痛い、ということは比較的起こりやすく、注意が必要です。
2-3粘膜の痛み
インビザラインの縁が粘膜に擦れるような場合には、粘膜の痛みを感じることもあります。
3.インビザラインによる痛みの特徴は?
インビザラインによって起こる痛みは一般的に、ワイヤー矯正に比べて少なめです。痛みの感じやすさには個人差がありますが、一般的には、インビザラインで痛み止めを飲むほどの強い痛みが出る人というのはそれほど多くなく、多くの場合は違和感程度、むず痒い感じ、もしくは痛みが出る場合でも鈍い痛み程度のものがほとんどです。
通常は、使用法を守って計画通りに行っていけば、それほど強い痛みが出ることはないと言っていいでしょう。
また、インビザラインはワイヤー矯正とは違って装置がゴツゴツしていないので、粘膜を傷つけることがないのも痛みを少なくできる大きなポイントです。そのため、インビザラインは、「痛みに弱い」という方には向いている治療法だと言えます。
4.インビザラインによる痛みの対処法は?
4-1次の段階のマウスピースにするのを遅らせる
もし装着時間が不十分だった場合、次のマウスピースをつけて痛みを強めに感じるようであれば、次の段階のマウスピースに移行するのをやめて、数日装着した後に次のものに交換してみるのも一つの方法です。
ただし、これは治療計画に遅れが生じてしまうことにつながるため、自己判断ではやらずに歯科医師に相談してから行うようにしましょう。
4-2担当医に診てもらう
マウスピース装着して痛みがある場合、マウスピースの縁や出っ張りが原因であったり、虫歯や歯肉炎など歯に何らかの異常が起きていたり、といったことが原因のこともあります。そのため、歯が動くときの痛みだけでなく、いつもと違う異常な痛みがある場合には一度担当医に診てもらうのが良いでしょう。
4-3痛み止めを服用する
痛みの感じ方は人それぞれですが、歯が動く際の痛みが辛いという場合には、一時的な緩和として痛み止めを取ることもやむを得ないでしょう。
4-4やわらかいものを食べる
歯の矯正中は歯が敏感になっていますので、硬いものを食べるのは基本的にあまりおすすめしません。食事の際はあまり無理をせず、食べても痛みを感じない程度の硬さのものを食べるようにしましょう。
5.まとめ
矯正治療はある程度治療期間が長くかかるので、なるべく痛みのストレスを感じずに治療を進めていきたいものです。
痛みは歯が動く際に出るものに関しては、ある程度避けられない部分もありますが、インビザラインの場合、元々痛みが出にくいように設計されていますので、歯や歯茎のトラブルを避けられるようにお口のケアを怠らず、使用方法を守って行っていけば通常は辛い思いをすることもないでしょう。
ぜひ今回の内容を参考にしていただき、快適なインビザライン生活を送っていただければ幸いです。
この記事の監修者

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