結婚式までに矯正治療が間に合わないかも・・そんな方への対処法
できるだけきれいな自分でいたい!と、事前にダイエットやエステに励む方は多いですが、この機会に「歯並びもきれいにしておきたい」という方も増えてきています。
歯並びのコンプレックスをなくしておくと、結婚式の時にも自信が持てますよね。
でも、矯正治療は長くかかるイメージがあるので、結婚式までに矯正治療は間に合うのか不安、という方もいるでしょう。
そこで今回は、結婚式前に行う矯正治療について、いつまでに始めると間に合うのか、オススメの矯正治療法は何か、短期間で歯並びを整える方法はあるのか、など、結婚式前の矯正治療についてよく聞かれる質問についてお答えしていきます。
1.結婚式前の矯正、いつまでに始めると間に合う?
結婚式の当日までに矯正治療を終わらせるためには、矯正治療にかかる期間を考えて逆算して計画を立てなければなりません。通常の矯正治療にかかる治療期間は、歯並びの状態にもよりますが、全体的に矯正治療を行う場合で平均的に2年〜2年半程度、部分的に行う場合で数ヶ月程度が目安です。
ちなみに、前歯だけが気になるから前歯だけの矯正をしたい、と考えていても、実際には全体的な噛み合わせや歯並びに問題がある場合も多く、全体矯正が適用となる場合もあります。そのため、結婚式前に矯正治療を考えている方は、一度早めに歯科でカウンセリングを受けられることをおすすめします。
2.結婚式までに間に合うか微妙な方へオススメの矯正装置は?
仮に矯正治療を始めても、結婚式までに終わるかどうか微妙、もしくは間に合わない、という場合、次のような矯正装置の選択があります。
2-1マウスピース矯正
マウスピース矯正は、インビザラインに代表される透明なマウスピースを使った矯正治療法です。症例にもよりますが、治療にかかる期間は通常の表側にワイヤーを固定する矯正とほぼ同程度です。マウスピース矯正の場合、マウスピース装置をつけていても周囲の人に気づかれることはほとんどありませんので、装着したまま式に出ても違和感はありません。
それでも、もしどうしても気になる、という場合には、式の時だけ装置を外しておくということも可能です。
2-2裏側(舌側)矯正
裏側矯正は、歯の裏側にワイヤーの装置を固定して歯を動かす方法です。この方法の場合、他の方法と比べて矯正期間は長くかかる傾向はありますが、装置は表側からは見えませんので、たとえ矯正治療が終わっていなくても装置の見た目に関しては全く影響ないと言っていいでしょう。
2-3白い装置を使った表側矯正
歯並びや予算などによってはインビザラインや裏側矯正ができない場合もあります。そのような場合には、表側にワイヤーの装置をつける「表側矯正」を行うことになりますが、この場合でも、金属の装置でなく、白い、もしくは半透明の装置を使用することであまり目立たないようにすることもできます。
実際、それほど目立たないので、式当日にも装置をつけたままという方もいます。
3.表側矯正の場合、結婚式の日だけ装置を外すことはできる?
3-1一時的に装置を外すことは可能
表側に装置をつける場合、白い装置であっても近くで見れば矯正治療をしていることはわかってしまいます。もし矯正治療をしていること自体知られたくない、という場合や、保険で行う外科矯正の場合で金属の装置の選択肢しかない場合、結婚式当日のために装置を一時的に外すことも可能です。
ただしその場合、あらかじめ余裕を持って担当医と相談し、装置を外す日程や再装着の予定などについて決めておくようにしましょう。
3-2別途費用がかかることもあるので注意
一時的に装置を外す場合、外しておく間に歯が後戻りをするのを防ぐために、リテーナーと呼ばれる装置をつける必要があります。この装置は固定式ではなく、患者様ご自身で外すことができるものなので、式の当日は外しておいても問題ありません。ですが、長く外したままにしていると、歯並びが変わってしまうことがあるので気をつけるようにしてください。
また、歯に固定されている装置を外すため、そしてリテーナーを作製するための費用が別途かかることもあるので、そちらについても確認しておきましょう。
4.短期間で歯並びを整えたい!という場合には?
結婚式の日までには絶対きれいな歯並びでいたい!という場合、次のような方法があります。
4-1部分矯正
前歯が少しだけ重なっている、すきっ歯になっているという場合であれば、部分矯正だけで短期間で問題を解決することが可能です。部分矯正は数ヶ月で終わるのが通常ですので、軽めの歯並びの乱れであれば一度、歯科医師に相談してみると良いでしょう。
4-2セラミックで整える
これは「セラミック矯正」と呼ばれるもので、歯を動かして整えるのではなく、歯を削ってセラミックを被せたり貼り付けたりして歯並びをよく見せるという方法です。
◆セラミッククラウン
歯並びの悪い部分の歯を削ってバランスよくセラミックを被せて、短期間で歯並びをきれいに見せることができます。この方法であれば1〜3ヶ月程度で治療を完了でき、しかも歯の形や色もきれいにすることができます。
ただし、健康な歯をたくさん削る必要があること、また、その際に神経を抜かなければならないこともあり、それによって歯の寿命が短くなるリスクがあるため、慎重に検討する必要があります。
◆ラミネートベニア
歯並びの問題が軽度の場合には、歯の表面をほんの少し削って、薄いセラミックのベニアを貼り付けて見た目をきれいにするラミネートベニアという方法もあります。この方法は早くて2回で終わり、色もきれいにすることができます。
歯を削る必要はありますが、セラミッククラウンに比べるとごく微量で歯の健康に及ぼす影響も少しにとどめられます。
5.結婚式前に矯正するメリット、デメリットは何?
5-1メリット
◆より最高の自分で式を迎えることができる
歯並びにコンプレックスがあると、歯が気になってどうしても笑顔がぎこちなくなってしまいます。せっかくの嬉しい日に心からの笑顔でいられないのは残念ですね。矯正をしてきれいに整った口元なら、自分に自信がもてる、より最高の自分で結婚式を迎えることができます。
◆妊娠前に歯を良い状態にしておくことができる
結婚後は妊娠を望まれる方もいることでしょう。妊娠をすると女性ホルモンの変化やつわりなどの影響により、口内環境が悪化し、虫歯や歯周病を起こしやすくなります。歯並びが悪いとそのリスクも大きく跳ね上がりますので、妊娠前に歯並びを整えておくのは大きなメリットがあります。
5-2デメリット
◆結婚式までに間に合わない可能性がある
矯正治療はおおよその治療期間を設定しますが、実際は予定よりも長引いてしまうことも少なくありません。歯を急いで動かそうとすると歯にダメージが加わってしまいますので、スピードを早めるということもできません。そのため、結婚式の前に歯並びを整えておきたいならば、できるだけ早めのタイミングで開始することが大事です。
◆忙しくなる
結婚式の準備があると何かと忙しくバタバタしてしまいますが、それに矯正治療が加わると、式の前までの調整などでさらに忙しくなってしまいます。そのため、あまりギリギリのタイミングで始めることはおすすめしません。
6.まとめ
よりきれいな自分でいるためにはダイエットやエステも効果的ですが、歯並びを整えると、人によってはかなりの見た目の改善が期待できます。そのため、特に歯並びがコンプレックスになっている方には、結婚式前の矯正治療はぜひおすすめです。ただし、ギリギリになってからでは間に合わない可能性もありますので、余裕を持って取り組んでいくようにしましょう。
この記事の監修者
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