インプラントができない人とは?対応できない5つのケース

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むし歯・歯周病などで歯を失ったときの治療方法の一つに、インプラント治療があります。これは自分の歯のように噛めることができ、見た目も天然の歯と変わらないため希望する方も多いです。しかしインプラントは誰でも受けられる治療方法ではありません。ここでは、インプラント治療に対応できるケースと対応できないケースについてご紹介いたします。

そもそもインプラント治療とは

インプラントとは顎の骨にチタン製のネジを埋めて、その上から被せ物をする治療方法です。インプラントは自分の歯のように噛めたり、見た目が天然歯と変わらないメリットがありますが、手術が必要になる処置です。また保険が適用しないため、費用は高額になるといったデメリットがあります。

インプラント治療ができない人

先述した通り、インプラント治療は手術が必要になります。そのため以下のようなケースでは治療が難しいことがあります。

 

  • 骨が不足している
  • 全身疾患に罹患している
  • 重度の歯周病がある
  • 喫煙している
  • 18歳未満である

骨が不足している

インプラントは顎の骨にチタン製のネジを埋める手術が必要になり、最低でも骨の厚みが5mm以上必要になります。そのため、顎の骨の量が不足している状態のままインプラント治療を受けることができません。その場合骨の量を増やす治療を行なってから、骨が出来上がるのを待ち、インプラントを埋める手術を行なうことが一般的です。

全身疾患に罹患している

以下のような全身疾患に罹患している場合は、インプラント治療が受けられない可能性があります。

 

  • 骨粗鬆症
  • 糖尿病
  • 高血圧

 

また全身の免疫力が低下するような疾患に罹患している場合は、インプラント手術を受けることができません。

骨粗鬆症

骨粗鬆症とは、骨密度が下がりもろくなる病気のことです。閉経を迎えた方は骨粗鬆症のリスクが高くなる傾向にあります。骨粗鬆症の治療薬である「ビスフォスフォネート系」の服薬をしていると骨が壊死してしまう可能性があるため、インプラント治療は受けられません。ただ骨粗鬆症の方でも軽度で軽度の場合、骨を造る処置を行えばインプラント治療を受けられることがあります。

糖尿病

糖尿病にはⅠ型とⅡ型があります。Ⅰ型の場合は、免疫力の低下や骨の治癒・結合に悪影響を及ぼす可能性があるため、治療はできないケースがほとんどです。Ⅱ型の場合は、血糖値のコントロールができない場合は、インプラント治療は難しいとされています。

ただ血糖値のコントロールができており、なおかつ合併症がない場合インプラント治療は可能です。

高血圧

重度の高血圧の場合、血液の流れをよくする薬を飲んでいることが多いです。この場合、インプラント手術を受けると出血が止まらなかったり、血圧が上がったりすることがあります。ただ内科医に相談し、薬を止めるなどすることでインプラント治療が可能になることもあります。

重度の歯周病がある

重度の歯周病に罹患していると、インプラント手術をしても骨とインプラントが結合しなかったり、インプラント周囲炎と呼ばれる病気にかかったりする可能性があります。インプラント周囲炎は歯周病と同じ細菌が原因です。そのためインプラントの前に歯周病治療をすることが一般的です。

喫煙している

タバコに含まれるニコチンは、インプラントと骨との結合を妨げてしまいます。そのため喫煙者でインプラント治療を希望する場合は、禁煙または本数を減らしてから手術をすることが多いです。また術後もインプラント周囲炎になりやすいリスクがあります。

18歳未満である

顎の骨の成長が止まっていない18歳未満の方はインプラント手術を受けることができません。また成長には個人差があるため、歯科医院によって20歳未満の方はインプラント手術を受けられないこともあります。

まとめ

インプラントは自分の歯のように噛めるようになる治療方法ですが、全ての人が受けられる治療方法ではありません。そのためインプラント手術を希望する際は、歯科医師とよく相談することをおすすめします。

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