【インプラントのデメリット】インプラント治療を受けられない場合とは?

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何かしらの理由で歯を失ってしまった場合、歯を補う方法の一つにインプラント治療が挙げられます。しかし、インプラントは外科処置が必要なため、誰でも受けられる治療ではありません。ここから先は、インプラント治療を受けられない方を解説します。

インプラント治療を受けられない方

以下の項目に当てはまる方は、インプラント治療を受けられない可能性があります。

・成長期の方

・骨粗鬆症に罹患している方

・糖尿病に罹患している方

・金属アレルギーを持っている方

・放射線治療を行っている方

・重度の歯周病に罹患している方

それぞれ詳しく解説していきます。

成長期の方

インプラントは、顎が成長している最中の若年層は受けることができません。

個人差はありますが、顎の成長はおおよそ20歳頃まで続いています。若いうちに顎の骨の手術を行ってしまうと、骨の成長との齟齬が生じてしまうのです。

そのため、インプラント手術が行えるのは20歳頃からが目安となります。

骨粗鬆症に罹患している方

インプラントの手術は顎の骨にネジを埋める手術が必要となります。そのため、骨粗鬆症に罹患しており、ビスホスホネート製剤を服用しているまたは注射をしている方はインプラント治療を行えません。

その理由は、ビスホスホネート製剤は顎骨壊死を引き起こす可能性があるとされており(BRONJの発症)、インプラント治療では禁忌となっているからです。投与されているか分からない場合は、お薬手帳を見て確認しますので忘れずにお持ちください。

糖尿病に罹患している方

糖尿病に罹患している方は、インプラント手術時と、インプラント治療の成功を妨げる2つのリスクがあります。

まず、糖尿病に罹患した状態でインプラント手術を受けた場合、考えられるリスクは術中に低血糖症です。この場合は術中にダルさ、寒気などの他、意識の混濁や昏睡状態に陥る可能性があります。

また、術後に起こる可能性があるのが高血糖です。こちらは術部の傷の治りが悪くなり、予後不良となる可能性があります。インプラント手術の成功を妨げてしまうのです。

普段から血糖値の数値を把握し、コントロールができているかどうかや、服用している薬の情報も必要になります。

金属アレルギーを持っている方

インプラントに使用する素材はチタンが多いですが、まれに金属アレルギーを引き起こす可能性があります。

金属アレルギーをお持ちの方は、術前に金属アレルギーの有無を確認することが大切です。

また、金属アレルギーを持っていない方でも、体内に金属がある限り突然アレルギーを発症することもあります。

アレルギーでは無いけれど、蕁麻疹や爛れといった症状が出やすいという方も控えた方が良いでしょう。

放射線治療を行っている方

放射線治療を行っている方は、インプラント手術に限らず、外科処置は慎重に行うことが大切になります。

放射線治療中はお口の中が炎症を起こしやすい状態になっており、骨髄炎(細菌などによって骨に起こる感染症)を生じる可能性があるのです。

また、放射線治療を受けた後は唾液の分泌が少なくなり、お口の中の抗菌作用が低くなると言われています。そうなると、虫歯や歯周病になりやすい状況になります。

インプラント治療後に放射線治療を受けた場合でも、インプラント歯周炎を引き起こす原因のひとつです。

 

重度の歯周病に罹患している方

重度の歯周病に罹患している方に限らず、インプラント治療の前後には、口腔衛生状況の確認として歯周治療が必要です。

しかし、インプラント前の歯周治療で改善が見込めないほど重度の歯周病の方は、インプラント治療を受けられない可能性があります。

それは、重度の歯周病のままインプラント治療を行ってしまうと、短期間のうちにインプラント周囲炎、最悪の場合インプラントが脱落してしまう可能性があるからです。

まずはお口の中の衛生状況を改善し、良い環境を継続できるか確認してみることが大事です。

 

まとめ

インプラント治療は歯を失ったときに補う方法として良い方法ですが、ご自身の健康状態によってインプラント手術を受けられない可能性もあります。

 

インプラント手術を希望される方は、歯科医師とよく相談してから適切な治療方法を選択しましょう。

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